父が遺したこの本を、
少しずつブログで綴っていきたいと思います。

母と父、
そしてもうすぐ私も
癌と戦った母の年齢に手が届く今、

こうして人生を振り返り、
またこの思いを形に残すことを
していきたいと思っています。

準備が整いましたら、
ぜひ読んでくださいね❤️

Contents

☆はじめに☆

2019年3月2日

両親が生きていたら、
父は82歳、母は74歳。
どんな姿でいるのか、、、。

私には、
年老いた両親の姿を
見ることはありません。

その代わりに、
まだまだ若々しい両親の姿を
いつでもこの一冊の本から
思い出すことができます。

あるコミュニティに参加した時
一人の女性が発したことがをきっかけに
この本をブログに綴ることを決めました。

手元にはこの一冊しかない
私の家族の歴史であり、
今の私を支える根元の部分を

20 年経った今、もう一度振り返り、
一人の人間が病気とどのように向き合い
それを家族がどうサポートし、
人生にどんな価値を見出して
最期を迎えたのか。

あまりにもリアルすぎる内容ではありますが、
今もし、同じような境遇で
ご家族を支えていらっしゃる方や

健康であること、元気であることの尊さを
今一度感謝する機会として
必要な方に届けることができたら幸いです。

この本は、母が入院中に書いた
日記を中心に、父親のフィルターを通して
妻の様子や家族のこと、
そして、

「1日も永く生きて欲しい」

と心に願う言葉が綴られています。

そこに20年の時を過ごした娘(私)
の想いを乗せて、
あの日のことを振り返ります。

 

☆まえがき☆

 

もう20年もの月日が経ったのかと、
今改めてあの日を振り返っています。

誰にでも訪れる「死」というものを
最愛の母を失う経験をすることで、
初めて知った日でもありました。

癌が見つかってから、約1年7ヶ月。
私たち家族は、父親を中心に、
母を全力でサポートし、家族も支えあいながら
過ごしました。

結果、52歳という若さで、
この世を去ることになりましたが、

母らしく、最後まで思いやりを持って生きる姿は
今の私の指針となり、今尚「母」として
私を支えてくれています。

一般的に、妻を失った男性は、
日々、辛い日々を過ごすと言われていますが、

父は、この本を書き残すことで、
その寂しさを昇華し、
少しでも誰かの何かのお役に立てればと、

闘病生活の日1日を思い出しながら
書き綴ったのだろうと思うと、
その時間があまりにも尊く感じられてなりません。

今もし、私が同じ立場にあったら、
どうだろう?

皆様も、
もし今、大切な方が同じ立場にあったら
何を思い、どんなことを最優先して
日々生活を送るのでしょう?

☆肝機能に異常値を発見☆

 

1996年11月12日。
この日を境に、平和だった家庭に
病魔という魔物が侵入した日でした。

会議中の父に緊急の電話。
この頃は携帯もそれほど
普及していない頃でしょうから、

会議中にもかかわらず
電話を取り次ぐということ自体
何かがあったことを表していたと思います。

 

私は、その頃、
入社2年目を迎えていて、
総務部人事課に所属し、
忙しい日々を過ごしていました。

癌、、、。
誰にでも可能性があり、
誰もがその二文字に
一瞬沈黙になることでしょう。

数年前から、だるさを訴えてはいましたが、
年齢的に更年期と重なることから
我慢強さが裏目に出て、

更年期なんかに負けない!!

 

と言わんばかりに
一人耐えていたようです。

(、、、ようです、と表現するのは、
私は会社の寮に入っており、
家族とは別に暮らしていました)

 

この時点で10センチ大
腫瘍になっていたと言います。

私たちは、母が癌であることを
本人に伝えることをしないという選択をし、
一貫した姿勢をとりました。

 

現実を知りながら、
現実を現実のものとしないように
振る舞うことの辛さは、

一番身近にいた父が、
一番感じていたと思います。

数値は残酷にも、
現実を見ろ!
といわんが如く
明確に打ち出されていました。

 

その数値は尋常ではない。
検査入院は緊急入院へと変わり、
私も覚悟を決める時を迎えていました。

ここで、伝えたいのは、
多忙な40代後半から50代にかけては、
特に、身体への意識、

定期検診や人間ドックでチェックすることや
健康維持のためにケアや運動をすることを
習慣にしてほしいということです。

あなたがどんなに能力があっても
どんなにお金があっても
「健康を失う」ということは

大きな損失に繋がるからです。

私が今、身体のケアや「色」を通して
メンタルコントロールを自ら行い
お伝えしているのは、

間違いなくこの経験が元になっているのです。

 

みなさんは、
毎年健康診断を受けていますか?

もし受けていないのであれば、
ぜひ、最低でも一年に一度
検診を受けることを決めてください。

大切な人のために。

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